主な種類


ヒストリクス
学名:Potamotrygon hystrix (Müller & Henle, 1841)
「アマゾン淡水エイ」として古くから知られているポピュラー種。現地からの輸送状況が悪いため弱って日本に到着することが多く、しかも、十分なトリートメントが施されないことが多いため、「淡水エイの飼育は難しい」というイメージを受けることも多い。
 
ポルカドット・スティングレイ
学名:Potamotrygon leopoldi Castex & Castello, 1970
最大体盤長は60cmを超える。黒い体に白いスポットが入る非常に人気のある種。丈夫で飼育の入門に向くとされる。1988年、小川芳夫により水玉の意を持つ「ポルカドット」と命名された。原産地からの輸入量は減る傾向にあるが、国内や東南アジアからのブリード個体が市場に出るようになってきている。
 
マンチャデオーロ
学名:Potamotrygon henlei (Castelnau, 1855)
最大体盤長は60cmを超える。ポルカドットよりも細かいスポットを持つ人気のある種。比較的バリエーションがあり、ブラジルのトカンチンス川からアラグアイア川にかけて生息する。ポルトガル語で「黄金模様のある」という意味がある。
 
モトロ
学名:Potamotrygon motoro (Müller & Henle, 1841)
古くから「オレンジスポット淡水エイ」の名で親しまれてきた淡水エイの代表種。輸入量も多く、バリエーションに富み、淡水エイの中では比較的丈夫なことから、よく入門種とされている。しかし、最近はブラジル政府の政策によりブラジル便での入荷は減少傾向にある。ペルー便やコロンビア便のモトロも人気は高い。
 
マユゲエイ
学名:Paratrygon aiereba (Müller & Henle, 1841)
両眼の前方に太いラインがあり、上方から見ると眉毛のように見える模様を持つ種。体盤は楕円形で細長い尾を持つ。体色や模様は様々で、眉毛模様を持たない個体もある。神経質で飼育は難しいとされる。
 
アハイア・グランディ
学名:Potamotrygon brachyura (Günther, 1880)
淡水域に生息するエイ。自然界では体盤長2mを超える個体が存在する。日本への入荷は少ない。
 
ペルーアンテナ・スティングレイ
学名:Plesiotrygon iwamae Rosa, Castello & Thorson, 1987
非常に長い尾を持つ小型種。ペルーに生息する。飼育は難しいとされる。
 
ヒマンチュラ・チャオプラヤ
学名:Himantura chaophraya
淡水域に生息するエイでは最大級。2009年2月27日には、タイで250~450キロのものが発見されており、大きさは幅が2メートル、長さが2.1メートルあったが、尾は失われていた。尾が残っていれば、全長は4.5~5メートルと推測される。 また、2008年3月には、タイのチャチェンサオという町の近郊で、全長4.3メートルのものも発見されている。