代表種

シルバーアロワナ Osteoglossum bicirrhosum
体長1m。生息域は南米アマゾン川の上流から下流まで、ペルー、ブラジル、南米ギアナなど広範囲にわたる。本流はあまり好まず、岸辺や水没林など、餌となる昆虫類の豊富な支流のよどみに広く生息している。水質は(pH7.0 - 5.9 )中性 - 弱酸性の軟水を好み、軟泥の混ざった水域に多い。現地では食用にも供される。かつて日本でアロワナといえば本種を指した。稚魚は台湾やマレーシアなどの養殖場で育てられたものが、毎年、年明け頃より輸入され、比較的安価で購入できるようになった。

ブラックアロワナ Osteoglossum ferreirai
シルバーアロワナと体型はよく似ている。ネグロ川や、支流のブランコ川の一部に分布し、水質は弱酸性(pH6.5 - 5.5 )を好み、導電率のかなり低いブラックウォーターと呼ばれる水域に生息している。神経質な魚と言われており、幼魚の頃は水質の急変や環境の変化に非常に弱く、飼育が難しい。最近では、ネグロ川水系の環境が年々悪化してきており、ワイルドなどは高価で取引されている。近い将来には、アジア・アロワナ同様輸出が規制される可能性の有る種類とも言われている。

ノーザンバラムンディ Scleropages jardini
体長60cm 以上。オーストラリアやパプア・ニューギニアなどに生息する。シルバーアロワナなどよりも体の柔軟性に欠け、遊泳中の反転を容易にするため奥行きの広い水槽での飼育が必要。性質は荒く、同種での少数飼育は死に至る闘争になる事が多い。混泳の難しい魚と言われている。

スポッテッドバラムンディ Scleropages leichardti
形態はノーザンバラムンディとほぼ同様。鱗に赤色のスポットがある。
アジアアロワナ Scleropages formosus
体長60 - 70cm 。ワシントン条約 (CITES) の絶滅危惧種に指定され、原産地のインドネシア、マレーシアなどからの輸入は、指定された輸出施設からの養殖個体のみ認められている。また、輸入する際には輸出国の輸出許可書と、輸入国の輸入許可書の2種類が必要である。非常に高価な魚で、数十万円の値がつけられる。特に赤色の濃い(紅龍)個体、または金色が体全体に出ている(過背金龍)の個体は、高額で取引される。最近では体内へのマイクロチップの埋め込みが義務付けられ、管理団体によってナンバーがデータ化され、繁殖個体かどうかを容易に識別できる様になっている。

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