飼育

ガーの仲間は観賞魚として、世界各地の水族館、時には個人のアクアリウムでも飼育対象となる。

総じて大型になり体も頑丈なため、飼育にあたっては体長の1.5倍程度の幅と奥行きのある水槽が必要で、Atractosteus 属の3種とロングノーズガーについては特に大型の水槽が求められる。

無理に狭い水槽で飼育すると、成長に支障が出たり、吻の先端を傷つけてこぶができてしまうことがある。鋭い歯をもつため扱いには注意を要する。飛び出し防止のための、ふたは必須である。

空気呼吸をするため、必ずふたと水面の間に体高の1~2倍程度の空間を確保する必要がある。


大きさを除けば、とても管理が容易であるといえる。ほとんどの魚類に比べ病気にかかりにくい。

もし、ガーが生存できないのであれば、飼育者の管理や使用器具の問題が真っ先に疑われるといってもよいほどである。

性質はおとなしいため、同種異種を問わず全長が半分以上ある複数の魚とも混泳ができる。

それ未満であれば尾ビレやその他のヒレをかじられてしまうことがある。そういった場合はどちらかを他の水槽に移す必要がある。

ガー同士が最も好ましいが、コイ、フナ、ナマズやポリプテルスなど、大きさが適当であればほとんどの淡水魚と同じ水槽で飼うことができるため、そういった飼育例も多い。

ただし、ニホンナマズなどの一部のナマズは攻撃的な種もありやや小さい大きさであっても、ガーに対し攻撃することがある。

その際には、驚いたり逃げようとしたりすることも多く、水槽の壁に体や吻をぶつけてしまうことがある。

餌は人工飼料よりも生き餌を好む。

毒がなく大きさが適当であれば、種類を問わず様々な淡水魚、エビ、ザリガニ、カエルなどを食べる。

ただし、ガーは餌をとらえることが上手ではないことや、在来の川魚には動きが素早いものが多いため(例えばオイカワ、ウグイ、カワムツおよびヌマムツなどが挙げられる)水槽が極端に広すぎる場合、捕まえることが困難になることがある。


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