分類と種


スマトラ

学名:Puntius tetrazona、英名:Tiger Barb
体長 7 cm。インドネシアのスマトラ島・ボルネオ島に分布。古くから一般的に親しまれてきた熱帯魚の一つ。学名の通り体に四本の緑色を帯びた黒い帯模様が入り、ヒレが赤く染まる。非常に飼育しやすく活発に泳ぎ回るが、性格が荒い魚として有名。スマトラのみか、本種と張り合えるような魚と飼育する必要がある。全身がメタリックな暗緑色におおわれるグリーンスマトラや、アルビノなどの改良品種や人工的に着色料を注入したものも多い。

ロージー・バルブ

学名:Puntius conchonius
体長 5 cm。生息地・インド。古典的なPuntiusの一種で、体全体がオレンジ色になる。

オデッサ・バルブ

学名:Puntius sp.
体長 5 cm。頭部の後方から尾びれまで、鮮やかな赤~オレンジ色の発色のある美しい魚。以前は改良品種とされていたが近年野生固体が輸入された。

ポストフィッシュ

学名:Puntius lateristriga、英名:Hammer Barb
体長 15 cm。生息地・タイ・マレーシア・インドネシア。全長15cmに達する中型の魚で、名前は2本の横縞と1本の縦縞からなる郵便局のマークに似た模様に由来する。このマークが郵便局を指すのは日本だけなので、海外ではハンマーバルブと呼ばれる。

プンティウス・ペンタゾナ

学名:Puntius pentazona pentazona
体長 5 cm。生息地・ボルネオ島。オレンジ色の地にスマトラに似た横縞が入る魚で、基亜種であるpentazona pentazonaの他に2つの亜種が存在する。特にpentazona rhomboocellatus亜種は、縞模様が崩れて独特のドーナツ型となるユニークな外見から人気がある。スマトラよりは性質はおとなしく、他種との混泳は容易。

チェリーバルブ
学名:Puntius titteya
体長 4 cm。生息地・スリランカ。他種よりも若干体高が低い小型のプンティウスの一種。婚姻色を呈した雄は非常に濃い紅色に染まる。ショートボディタイプ(突然変異で体長が極端に縮んだ固体)も一般に販売されている。若干青みがかった野生採集個体が市場に出ることもある。

プンティウス・ゲリウス

学名:Puntius gerius
体長 4 cm。生息地・インド。透明感の高い黄色い体に、不明瞭な黒い縞模様が入る繊細な外見の魚。プンティウスとしては珍しいことに非常におとなしく、スマトラなどの種類とは別の意味で同居魚に注意する必要がある。環境の変化にも弱いため入荷したての個体はやせていて餌を受け付けないこともあるが、水槽に慣れれば比較的飼いやすい。よく似た種にプンティウス・カニウスPuntius caniusという種がある。

レッドフィン・バルブ

学名:Puntius schwanenfeldi
体長 30 cm。生息地・インドシナ半島。本属としては非常に大型になる魚で、飼育には広い水槽が必要。尾びれと腹びれ、尻びれが赤く染まる。

レッドライン・トーピードバルブ

学名:Puntius denisoni
体長 20 cm。生息地・インド。近年になって輸入されるようになった中型のプンティウスの一種。尾びれの両端にシザーステールラスボラのような白黒の模様が入り、胴体の黒いラインに沿うように頭部から体の中央にかけて赤い発色がある美しい魚。レッドノーズ・トーピードバルブという本種に似た魚が存在する。非常に活発なため、飼育にはある程度の大きさの水槽を必要とする。

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