主なピラニア


ピラニア・ナッテリー
学名:Pygocentrus nattereri
ずんぐりとした体格、体色は上部が緑で腹部が鮮やかな赤色。日本国内でもペットとして最も普及した種で、国内や東南アジアで養殖された稚魚が頻繁に流通・輸入され、1尾500円前後で購入可能。この体色は有機質が溶け込んだpHの低い赤茶色の水の色に適応したもので、水質を調整せずに飼育していると色が出なかったり、褪色する場合がある。

ピラニア・ピラヤ
学名:Pygocentrus piraya
丸い黒色の体格に、腹部が鮮やかな赤色をした、Pygocentrus属ピラニアの代表格。野生のものは最大で50センチ・メートル以上で体重6 キロ・グラムの個体も確認されている、飼育下でも40センチ・メートル近くに成長する。性格は臆病な上に神経質。生息域によって体色が異なることが多い。飼育できるピラニアの中ではもっとも温和な性格で、体長を合わせれば他の魚との同居もさほど難しくない種。

ジャイアント・イエローピラニア
学名:Pygocentrus ternezi
現地で恐れられている種のひとつ。個体数も多く食用としても頻繁に利用されている。現地名ではアマレロ。腹部の黄色は成魚になると目立たなくなる。
パンタナールでは毎年乾季になると牛が被害にあうと言う。

ピラニア・ブラック
学名:Serrasalmus rhombeus
Serrasalmus属ピラニアの代表格。全身が黒、またはグレーで、Pygocentrus属に比べてやや顔が尖り、最大50センチ・メートル以上の個体も存在する。飼育下では広い水槽環境なら40センチ・メートルぐらいまで成長する。アマゾン川全域に生息するが、特に上流域(特にネグロ川流域)付近に生息する種はネグロブラックとして有名で現在はこの産地物は稀少である。

ダイヤモンドピラニア
学名:Serrasalmus spilopleura
体表に輝く鱗が散在するピラニア全般の特徴が特に顕著に現れる種。ダイヤモンドイエローピラニアと呼ばれるPristobrycon gibbus種と区別するために「ダイヤモンドブラックピラニア」の名前でも呼ばれる。菱形の美しい体格に真っ赤な瞳を持ったピラニアで、「実は臆病」と解されるピラニアの中でも臆病さからくる強いテリトリー意識が強く、風説に近い攻撃性を持つ個体もおり、マニアには人気のある種。

カタリーナ・ピラニア
学名:Serrasalmus compressus
顔つきが精悍な印象。

エロンガータ・ピラニア
学名:Serrasalmus elongatus
他のピラニアに比べて非常に体高が低く、スレンダーな印象を受けるピラニア。他の魚の鱗を剥ぎ取って食べることに特化した「スケールイーター」である。なお、この習性はある程度の大きさのある魚に対してのもので、飼育下ではメダカなどの小魚を与えられると普通に捕食する。同じような体型で、下顎が赤く染まる「レッドギル・エロンガータピラニア」と呼ばれるタイプも存在する。

ラインノーズ・ピラニア
学名:Serrasalmus geryi
上あごから背びれにかけて、体の中心線に沿った黒いラインの入るピラニア。フェイスラインピラニアとも。成長すると背中が盛り上がり、より体高が増す。
銀白色の体は上品な美しさがあり、特に顔に出た銀色は素晴らしい。

イエロー・ピラニア
学名:Pristobrycon calmoni

ピラニア・アントニィ
学名:Pristobrycon antoni

ウィンプル・ピラニア
学名:Catoprion mento
エロンガータ・ピラニアと同様のスケールイーターである。下顎が突出している。歯は連なった省略系であり、鋭利でないため獲物を噛み切ることができない点で他のピラニアとは別の亜科のカトプリオン亜科として区別される場合もある。産地により様々なタイプが存在し個体差も激しい。


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